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ごかねんけいかくとソヴェトのげいじゅつ
五ヵ年計画とソヴェトの芸術
宮本 百合子
「ナップ」1931(昭和6)年1、2、4~8、10月号、「プロレタリア文学」1932(昭和7)年1月創刊号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 58,485 字 · 116 页
例えば、工場内の素人劇団の数が最近夥しく殖えた。彼等は活溌に機会を捕え、その場合場合に適した題材で即興的に反宗教、反帝国主義戦争などの小芝居をやっている。が、その沢山の素人劇団の指導は、決して、理想的統一をもってされているとは云えない状態にある。
七月の党大会後、ラップは、これまでラップが行って来た文学研究会指導方針に、大変革を企てた。
ソヴェトのようなところでさえも、文学研究会は、いつしか文学青年の巣になる危険が顕著であった。研究会員は、勿論職場にある若い労働者が大多数を占めている。一日七時間働いている間、彼等はいい労働者であった。少くとも五ヵ年計画の生産経済計画を忘れているものはない。ところが仕事が終って、さて手を洗って、文学研究会の椅子に尻をおちつけると、いつの間にか彼らは職場にいるときの彼らではなくなる。文学趣味に生きる若者に還元してしまう。さすがに今日のソヴェトで「月の樹かげのキューピッド」を主題とするロマンチストはいないにしろ、彼等は「働いている俺達」の豊富な生活面について具体的にうたわず、「建設される社会主義」とか「共産主義がそれを建てたトルクシブ!」