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ごかねんけいかくとソヴェトのげいじゅつ
五ヵ年計画とソヴェトの芸術
宮本 百合子
「ナップ」1931(昭和6)年1、2、4~8、10月号、「プロレタリア文学」1932(昭和7)年1月創刊号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 58,485 字 · 116 页
バカバカしい話だ!……」
「どういう塩梅に、共同耕作が組織されたか――何も分らん。どんな工合に発達したか――こいつも分らねえ。トラクター以外にゃ何も経営的なもんが説明されてねえんだ」
ザイツェフには、集団農場生活の活々した描写の代りに作者が余分に恋愛を書いてるのも気に入らなかった。
「この本で読む者はトラクターや堤防やらを見る。ところが次に来るもんはてえと? 途方もない血みどろの擲り合だ。そんで共同耕作は終っちまってる。集団農場へ入りたがってる農民のところへ行って、この小説を読んできかして見な。入ることは考えちまうぞ。反対に、集団農場をけなしつける者はほざくにきまってる『へ、碌でなしの牝の子め! お互同士でやってけつかる、柄相応だ!』」
「この小説へ出て来る人物のあらかたは何でもない引っかかりで、大した役割は演じてはいない。これに比べて、リベディンスキーの『一週間』の人物はどうかよ! 例えば、リザ・グラチェヴァ――なんと変った人物ではねえか? それでいて、いつだってほんとに生きてるようだ」
ザイツェフは、村へ襲って来たカラシュークが真先に共産党員を狩立てずに、馬の尻尾へ富農を結びつけたのも不自然だと主張している。