轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
ごがつのそら
五月の空
宮本 百合子
「宮本百合子全集 第十八巻」新日本出版社、1981(昭和56)年5月30日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 5,361 字 · 12 页
原稿紙をかなぐりのけて 眼を動かす。
見出そうとするように
此心を、さながらに写す 言葉か、ものかを
見出そうとするように。
*
それは、あの人の詩はよい。
優雅だ。 実に驚くべき言葉のケンラン。
けれども。――
そうです。あの方のも、素敵ですね。
放胆なイマジネーション。ファンタジア アラ……
然し。――私の心は、どうしても満足しない。
とん とん、と、胸に轟くこの響が、
あれ等の裡に聴えましょうか。
迫り、泣かせ、圧倒するリズムが
あれから浸透して来ますか?
ああ、私の望むもの、私の愛すもの
其は、我裡からのみ湧き立って来るものだ。
静に燃え、忽ちぱっと※(「(啗-口)+炎」、第3水準1-87-64)をあげ、
やがて ほのかに 四辺を照す。
*
新芽をふいた世界は
鋭角になり 緑になり
平面に延る人間の心を 擾乱する。
夜中の雨に じっとりと濡れ
膨らんだ細葉を 擡げ 巻き立ち
陽を吸う苔を見よ。音が聴えそうだ。
又は勁く、叢れ、さっと若葉を拡げた八つ手、
旺盛な精力の感、無意識に震える情慾の感じ。
電車の音、自動車の疾走
戸外は音響に充ち
少年は、頻りに口笛を吹く。
静謐な家の中 机に向い