轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ごかいのまど

五階の窓

森下 雨村

03 合作の三

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 12,990 字 · 26 页

青空文庫

「覚えてないのか? どんな風貌の男か? どんな服装をしていたか?」

「そうですね。職人みたいな男でしたっけ。詰襟に鳥打を冠って、厚い外套を着てましたよ」

「顔は?」

「さあ、後ろからだったので、横顔をちらと見ただけなんですが、ちょっと旦那のような顔をしていましたよ」

「こらこら、おれに似てるなんていい加減なことを言っちゃ困るぜ。もっと詳しく言うんだ。だいいち、丸顔かい?」

「ええ、丸い赭顔のようでした。年ごろもやっぱり旦那くらいのものでしょう」

その時、突然、沖田刑事が横合いから口を出した。

「髯がなかったかね、濃い髯が?」

「髯ですか?」

あまり出し抜けだったのと、言葉の調子が急だったので、留公は面食らったふうで、しばらく首をかしげていたが、

「そうそう、確かに髯がありましたよ」

「きっとだね。思い違いではあるまいな?」

「大丈夫です。ちょっと見ても怖いような顔だったので、よく覚えています」

*          *          *

「どうだ。見当がついたかい?」

調室を出ると、小西警部がさっそくそう言って訊いた。

「うん。お陰で、おおよそ見当がついたようだ」