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じんぞうにんげんのひみつ
人造人間の秘密
海野 十三
「小学六年生」1940(昭和15)年8月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 18,664 字 · 38 页
その返事があって、モール博士の研究であることが、はっきりしたのだ。お前が、それを認めようが認めまいが、余等のやることに、くるいはない」
と、大尉は、自信ありげにいって、気をひくように私の顔をみた。
大尉は、私を験しているのだ。大尉は、私から、モール博士のことを、もっといろいろ知りたいのであろう。
「ところで、この工場では、あの十八枚の図面を基として、すでに人造人間の製造を始めているんだ。お前に、それを見せたいと思う」
大尉は、とつぜんおどろくべきことをいいだした。
電波操縦
私は、どうにかして、圧倒せられまいと、自分の心を叱りつけたが、そのようにはいかなかった。フリッツ大尉の案内により、大仕掛な地下工場のまん中に立ち、呻る廻転機や、響く圧搾槌の音を聞いていると、ドイツ人のもつ科学力に魅せられて、おそろしくなってくるのだ。
私が今、見ている機械は、しきりに原型をうち出している。原型は、普通は、かたい鋼鉄でつくるが、この地下工場では、私の知らない灰色のセメントのような妙な粉末を熔かして固めるのであった。
「どうだね、セン。君の気に入るように、製造工程は進んでいるかね」