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がんりゅうじま
仇討二十一話
直木 三十五
直木三十五『仇討二十一話』。同一底本的分册已合并为一书。收入:巌流島、相馬の仇討、傾城買虎之巻。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 16,854 字 · 35 页
と、藁(わら)人形の据物斬(すえものぎり)、立木を打つ斬込の練習、宝暦九年まで隣近所で称(ほ)めぬ者の無い位必死の稽古を試みた。
十内の弟に弥五郎というのがある。これと三人、落ち行く先は九州佐柄(さがら)を逆に、博多(はかた)へ出て、広島、岡山、大阪と探ねてきた。多少の路銀はあるが、京大阪で判らぬとすれば次は江戸だ、出来るだけの節倹をしていたがだんだん心細くなったから当時江戸で流行(はや)っていた「旦那の練った膏薬(こうやく)」と云う行商人、大声に流しつつ、江戸中心当りを求めたが居ない。宝暦十二年の春、ふとした事から豊後訛(ぶんごなまり)のある浪人が仙台で紙子揉(かみこも)みをしていたが、女房と何か争った末、女房を足蹴にしたのが基で死なしてしまった――今どうしているか、多分そのまま居やしないか、と云う話を聞いた。
十内雀躍(こおどり)して、清十郎を引ずるように、仙台へ行ってみると、確かにそうらしいが居なくなっている。近所で聞くと、
「器用な性(たち)で、一時手習の師匠もし芝居の手伝いなどしていたが、何んでもそう遠くない所に居るとの話」
と云う。これに力を得て、