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がんりゅうじま

仇討二十一話

直木 三十五

直木三十五『仇討二十一話』。同一底本的分册已合并为一书。收入:巌流島、相馬の仇討、傾城買虎之巻。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 16,854 字 · 35 页

青空文庫

永禄三年五月、美濃の国の国主、斎藤義竜の乞によって飯篠門下の梅津某を一撃の下に倒した時などは、薪の一尺二三寸のものに手許へ革をまいただけの得物であった。佐々木小次郎は同国越前の産、幼少の頃から勢源に就いて学んだが、好んで大太刀を使ったと伝えられて居る。

十五六の頃、小次郎が三尺の木剣、ほぼ勢源の対手をするに足る位に使えるようになった。勢源が強いと云った所で、小次郎がやや相対しうる位に使えると云った所で、どの位の程度か判らないが、外の者と比較するには梅津某でも取ってくるといい。この人は飯篠家直の歿後、同門中に有って手に立つ者が無く相弟子の多くがその門下の礼をとったと云うのだから相当に上手であつたとは窺える訳である。美濃の国にも手の立つものがない。義竜それを無念として、折よく遊歴して来ていた勢源に三度礼を厚くして立合ってもらったのである。この二人の勝負はてんで問題にならなかった。小次郎と武蔵の立合なんかより遥かに余裕あって勢源は勝った。従って十五六にして「粗々技能有」と伝えられている位、師に対抗出来た小次郎は立派な達人であったらしい。武蔵が「天晴れな若者」