轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

こんにちのぶんがくにもとめられているヒューマニズム

今日の文学に求められているヒューマニズム

宮本 百合子

「文化評論」1937(昭和12)年7月創刊号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 4,482 字 · 9 页

青空文庫

あるとして大衆を見る観かたとでは、全く対蹠的な性質をもっている。漫然と、政府に支配されている者一般として大臣や何かでないもの全体として大衆というものを感じている人もあるであろう。

大衆というものを、文化においても創造的能力より消費的面において見る、つまり『キング』と浪花節と講談、猥談をこのむものとしてだけ見て、しかもそういう大衆の中には種々な社会層の相異があり、その相異から生じる利害の相異もまたあるという現実を見ない一部の人々は、文学の大衆化は大衆の文化水準の最低のところまで作家がさがってゆくことであるとする。文学そのものが本来の性質としてもっている芸術の力によって読者の生活の感情を高める役割さえ、ここでは抹殺されているのである。

プロレタリア文学が、運動としての形をもっていた時分は、当時の一般的な事情からの関係もあって大衆というものの内容を労働者農民中心に規定していた。後、社会の事情の変遷につれ、中間層、下級サラリーマン、インテリゲンツィアの生活条件の変化によって大衆という内容はひろくなった。自身の日常の生活を自身の働きで支えている一般の勤労生活者をふくむものとして理解されて来ている。