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こんじゃくばなしサンドイッチへいだん

今昔ばなし抱合兵団

海野 十三

――金博士シリーズ・4――

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 10,504 字 · 21 页

青空文庫

皆さん、盃を……」

私は、久振りに、飲み慣れない酒に酔ってしまって、それから以後のことを、よく覚えていない。

5

それからまた十年たった。

第五回目の日記である。

四十×年八月八日

目が覚めると、今日は何をして退屈を凌ごうかなと、それがまず気にかかる。

極楽生活は、飲食にも困らないし、着るものも充分だし、外敵の侵入の心配もなし、すべて充分だらけであるが、只一つ困ったことには、来る日来る日の退屈をどうして凌ぐか、これに悩まされる。

ところが今朝は如何なる吉日か、私は不図四十年前に、金博士から聞いた疑問の民族の名を思い出したのであった。

ピポスコラ族!

ピポスコラ族とは、どんな民族なのであろうか。あのときは空襲下に戦いていたときであったから、それがどんな族だか調べてみる余裕がなかった。よろしい、今日はあれを一つ古代図書館へいって調べてみよう。私は、俄かに元気づいた。

古代図書館に於て、完全に深夜まで暮した。しかしピポスコラ族が何ものであるかは、遂に手懸りがなかった。私は更にそのまま、次の日暦の領域に入っても、調べを続けることにした。しかしそれは最早八月八日分の日記ではなくなるから、ここで擱筆する。