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こんじゃくばなしサンドイッチへいだん

今昔ばなし抱合兵団

海野 十三

――金博士シリーズ・4――

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 10,504 字 · 21 页

青空文庫

と、私は鑿岩車に足をかけ、洪君のうしろの席へ腰を下ろした。そのとき丁度、私のリュックの中で、目ざましが午後十二時をうった。

8

それから十年のち、すなわち七十×年八月八日、私は日記を書く代りに、金博士に対して次のような手紙を書いたのだった。

炯眼なる金先生足下。まず何よりも、先生の御予言が遂に適中したことを御報告し、且つ驚嘆するものです。

金先生足下。ピポスコラ族には、遂に昨日面接しました。それは全く唐突のことでありました。

私は洪青年と、長距離鑿岩車にのって、十年ほど前から、地中放浪の旅にのぼりましたが、昨日の昼頃、車を停めてしばし休憩をしていますと、ふしぎにも、地中のどこかで、どすんどすんと地響がするではありませんか。私たちはおどろいて、顔の色をかえました。

私は、遂に敵の地底戦車にとり囲まれたのだと悲観しましたのに対し、洪青年は、こんなところに地底戦車隊がいるとは思えないと主張してゆずらず、その揚句、遂に洪青年の意に従って、われわれは敢然、鑿岩車を駆って、怪音のする地点に向け、最後の突撃を試みました。

やがて、一段と大きく岩の崩れる音とともに、われわれは思いもかけない明るい部屋の中に突入したのです。