轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しゅんかん

俊寛

倉田 百三

「新小説」1919(大正8)年12月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 43,192 字 · 88 页

青空文庫

漁夫一 二度とこの界隈にうろつくな。

漁夫二の妻 いやなやつだね。あんなのを餓鬼というのだろうよ。

三人退場。

俊寛 (立ち上がり、あたりを見回す)あゝ、何というみじめさだ。(走り行き岩かどに頭を打ちつけんとして躊躇す)あゝ死ね! 死ね! (地に伏す)あゝだめだ。これでもわしは死ねないのか。(慟哭す。やがて岩かどに腰をかける。ふとそこに落ちいたる魚を見つける。無意識に拾い上げて食わんとす。この時犬の群れのほゆる声起こる。ぎょっとしてあたりを見回す)しっ。しっ。(犬ますますほえる。俊寛、石を拾う)畜生! (石を投げる。犬の声静まる。魚にかじりつく)

有王登場。俊寛人の気配に岩陰に隠れる。

有王 (あたりを見回しつつ)なんと言う荒れた島だろう。都にいる時鬼界が島のさびしいことは聞いていたが、これほどだろうとは思わなかった。ほんとうに鬼でも住むような島だ。この島で一日と暮らせようとは思えない。あゝご主人さまはこの島で、七年もただ一人で暮らさなければならなかったのだ。もしやもはやお果てなされたのではあるまいか。この島中を山をよじ浜辺を伝って捜したけれどもそれらしい人も見あたらない。