轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

はいくはかくかいしかくあじわう

俳句はかく解しかく味う

高浜 虚子

「俳句は斯く解し斯く味ふ」新潮社、1918(大正7)年4月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 73,016 字 · 144 页

青空文庫

をしておるのが、見るからに気の毒だというのである。石女と極った以上は少くも三十を過ぎた女位に解釈される、その女が身じまいをして、若々しく化粧などをして、世間に多くの娘を持った同年輩の婦人の身の上を羨ましく思いながら、切めて雛祭などをして、淋しさを慰めている光景をあわれと見たのである。其角の「もどかしや」とは大分情味に相違がある。

あれ聞けと時雨来る夜の鐘の声    其角

嵐雪などの句は判りやすいが、其角の句には判らぬのが非常に多い。前に挙げた句などは、其角の句としては比較的まだ判りやすい方である。この句もちょっと判らぬところがある。景色は冬の初め頃はらはらと時雨の降って来る夜に鐘の声も響いて来たのであろうと思うけれども、「あれ聞けと」の初五字が十分に判らない。強いて解すればこうであろうか。時雨がはらはらと音を立てて降って来た、その時雨の降って来たのは、あの今響く鐘の声を聞けと、そう人に注意を与えるために降って来たのである。即ち時雨をパーソニファイしたものとするのである。しかしまたかくも解することが出来る。それは鐘をパーソニファイしたもので、時雨が降って来たことを人は知らずにいるかも知れぬ、それを折節鳴って来た鐘が人に警告を与えて、あの時雨の音を聞きもらすまいぞよ、とそう言ったものとも取れぬことはない。