轻松读懂日语经典作品
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ぼくはこれからだ
僕はこれからだ
小川 未明
「新児童文化 第3冊」1941(昭和16)年7月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,555 字 · 17 页
あの健康な、意志の強い男が、もうけっして、もどることがないと思ったからでした。
達吉の母親は、やせ形な、女らしい、優しい性質の人でした。父親が、いなくなってから、達吉は学校が退けて、途中から友だちと別れて一人ぼっちで帰ると、こんど父親に代わって母親が、手ぬぐいを被ってうつむきながら、たんぼで野菜の中に埋もれてせっせと働いているのを見ました。
しかるに、この母親とも別れた。達吉は、いつになっても、その日のことを考えるとたまらなくなるのでした。それは、父親の戦死を聞いたときよりも、もっと悲しさが深く胸に迫ってくるのでした。
母親は、まくらもとへ達吉を呼びました。
「もし、私が病気で死んだら、おまえは、東京の伯父さんのところへいくのだよ。伯父さんも、いい人だから、よくいうことをきくのだよ。」
そのとき、母親の目から、涙が落ちて、黄色なほおを伝って、まくらをぬらしたのです。
「お母さん、死んじゃいやだよ。」と、達吉は、急に大きな声で泣き出しました。すると、てつだいにきていた、村の女の人が、あわててへやへ入ってきて、
「なんで、お母さんが、坊だけ残して死になさるものか。