轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

げんろくじゅうさんねん

元禄十三年

林 不忘

在线阅读林 不忘《元禄十三年(げんろくじゅうさんねん)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 20,586 字 · 42 页

青空文庫

「それも、心配いらぬとのことで――。」

「畳がえは、どうだな。」

「今のままで結構といわれましたが――。」

「廊下、厠などは、もとより丹念に磨かずばなるまい。」

「いえ、ざっと掃くだけでよいとの――。」

美濃守は、大きなからだを揺すぶって、上を向いて哄笑った。

「御苦労。いや、それでよくわかった。大儀、大儀――それではな、さっそく手配して、庭から屋内から、すっかり修理するようにいたせ。」

「しかし、」久野が不審気に、「そういう必要がないと吉良様が――。」

「よい。黙って聞け。壁は、なかなか乾かぬから、至急に塗りかえさせろ。」

「ですが、吉良さまがおっしゃるには――。」

「障子の貼りかえ、畳がえ、廊下、厠の掃除、万事念入りに、な。」

久野と十寸見が、不思議そうに、無言の顔を見合わせていると、美濃守が、神経をぴりりとさせて、

「早くせぬか。吉良は吉良、おれにはおれのやり方がある。」

そんなら訊かせになどやらなければいいのに、と、久野と十寸見は、不平だった。

四

広光院の内玄関に、人声が沸いて、吉良の一行が着いた。勅使の宿舎を、下検分に来たのだった。

その天奏の江戸入りの日も、近かった。