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かんこんそうさいはかせ

冠婚葬祭博士

佐々木 邦

「講談倶楽部」大日本雄辯會講談社、1937(昭和12)年8月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 14,762 字 · 30 页

青空文庫

「すると僕は同窓の先輩ってことになりますな」

「はあ」

「遊びに来て下さい。昔話をしましょう」

「その中に伺わせて戴きます」

「僕よりも三年下だとすると、風間ってのを御存じありませんか?」

「知っています。級長でした」

「あれが妻の兄貴ですよ」

「はゝあ。仲の好い方でした。家が近かったから、遊びに行ったこともあります」

「○○では何処にお住いでしたか?」

「稲荷町でした」

「それじゃ近い。僕のところも妻のところも新町です」

「火の見櫓のあるところでしょう?」

「えゝ。今でもあります。これは話せますな」

「風間君はその後元気ですか?」

「素晴らしいんですよ。僕達とは待遇が違います。工科をやって、飛行機を作る会社に入っています」

「会いたいですな」

「時々来ます。突如引き合せて、誰だと訊いてやりましょうか? 面白いですな、これは。妻も喜びますよ。家で同窓会が出来ます。然う/\、会社では団さんが同窓の先輩です」

「はゝあ」

「大東先生が未だ訓導の頃だったそうですから、大先輩です。団さんを御存じですか?」

「いや」

「成程。社長のお供をして大阪へ出張中でしたな」

と大谷君は重役連中の方を透して見て、