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はんこう

反抗

豊島 与志雄

「国民新聞」1921(大正10)年8月4日~11月25日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 140,121 字 · 282 页

青空文庫

気の置けない会にするため、水曜日の連中とカフェーの連中とからなるべく共通の者を中心にして、十一二名の人数になった。

「竹内も呼んでやろうよ。」と周平は軽く云った。

「勿論さ。」と村田は答えた。

周平は知らず識らず身を乗り出していたのを、また布団の中にもぐり込んだ。

四十四

周平は水曜日の会を待った。多少の懸念がないでもなかったが、もはやまっしぐらに進むの外はないと思った。村田からは、万事うまく纒ったとの通知があった。

所が、火曜の朝、遅くまで床の中にはいっていると、一封の書留郵便が来た。保子からだった。周平は胸の動悸を禁じ得なかった。震える手先で封を切ると、最初に五十円の為替がはいっていた。彼は惘然と眼を見張った。それから、一気に手紙を読み下していった。

お手紙を拝見しました。こういうことになろうとは夢にも思いませんでしたが、今はもう仕方もないことと諦めましょう。

初めお手紙を見た時、私は大して気にもかけませんでした。噂は噂だとしておけばよい、そう思って平気でいました。けれど、読み返すうちに心配になってきました。怒ってるのか泣いてるのか分らないようなあなたの調子ですもの。