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こじきものがたり

古事記物語

鈴木 三重吉

在线阅读鈴木 三重吉《古事記物語(こじきものがたり)》,假名注音日语阅读。JLPT N2,点词查义。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 96,723 字 · 191 页

青空文庫

ちどり、ましとと、

など裂ける利目。

とお歌いになりました。それは、

「あめという鳥、つつという鳥、ましととという鳥やちどりの目のように、どうしてあんな大きな、鋭い目を光らせているのであろう」という意味でした。

大久米命は、すぐに、

「それはあなたを見つけ出そうとして、さがしていた目でございます」と歌いました。

媛のおうちは、狹井川という川のそばにありました。そこの川原には、やまゆりがどっさり咲いていました。天皇は、媛のおうちへいらしって、ひと晩とまってお帰りになりました。媛はまもなく宮中におあがりになって、貴い皇后におなりになりました。お二人の中には、日子八井命、神八井耳命、神沼河耳命と申す三人の男のお子がお生まれになりました。

天皇は、後におん年百三十七でおかくれになりました。おなきがらは畝火山にお葬り申しあげました。

するとまもなく、さきに日向でお生まれになった多芸志耳命が、お腹ちがいの弟さまの日子八井命たち三人をお殺し申して、自分ひとりがかってなことをしようとお企てになりました。

お母上の皇后はそのはかりごとをお見ぬきになって、

「畝火山に昼はただの雲らしく、静かに雲がかかっているけれど、夕方になれば荒れが来て、ひどい風が吹き出すらしい。