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「こりゅうきゅう」
古琉球
伊波 普猷
伊波普猷『古琉球』。同一底本的分册已合并为一书。收入:「古琉球」自序、「古琉球」改版に際して、琉球史の趨勢、浦添考、沖縄人の最大欠点、進化論より見たる沖縄の廃藩置県、土塊石片録。
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 29,421 字 · 61 页
さてこの上古の殖民地人は久しく本国との連絡を保っていたが、十四世紀の頃に至って、本国の方では吉野時代の戦乱があり、自分の方でも三山の分争があったので、本国との連絡は全く断絶してしまったのであります。この時に当って沖縄人は支那大陸に通じて臣を朱明に称し、盛にその制度文物を輸入したのであります。当時の沖縄人はやがて、支那人に扮した日本人であったのである。十五世紀の頃に至って、沖縄島に尚巴志という一英傑が起って三山を一統した時に、久しく断絶していた本国との連絡は回復せられ、日本及び支那の思潮は滔々として沖縄に入り、十六世紀の初葉に至って沖縄人は日本及び支那の文明を消化し沖縄的文化を発揮させたのである。これ即ち尚真王が中央集権を行った時代である。琉球の万葉ともいうべきオモロが盛に歌われたのもこの時代である。琉球語を以て金石文や消息文を書いたのもこの時代である。而してこの精神は遂に発して南洋との貿易となり、山原船は遥にスマトラの東岸まで航行して葡萄牙の冒険家ピントを驚かしたのである。沖縄人はこの時代に於て既に勇敢なる大和民族として恥かしくないだけの資格をあらわしたのであります。