轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
もふく
喪服
久生 十蘭
「文學界」1957(昭和32)年7月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 11,793 字 · 24 页
かつ 下部の鉱泉がございますが。
美紗 お水といったら、お水を持ってくれぁいいのよ。
静江 (水の入ったカラフを押してやる)いいだけ召しあがれ。コップじゃ、まだるっこしいでしょう。
美紗 カラフからグイ飲みするのね。
静江 お得意でしょう? 一昨日の晩なんか、見事なもんだったわ。
美紗 お祝いのパーティだというから、お義理をしたのよ。
静江 ジン・フィーズを六杯……どうなることかと思ったわ。
美紗 とめもしなかったわね、お継母さま……あたしたちや秋元さんまでダシに使って、どんな魂胆であんなパーティをやったか、あたし、なにもかも見ぬいているのよ。
静江 なんだろうと一郎さんの顔が見られたんだから、あなたにしたって結構すぎるくらいだったでしょう。
美紗 どっちのことだか……あたし醜態を演じたかもしれないけど、そういうお継母さまだってあまりご立派じゃなかったわ……酔っぱらって、両方から一郎さんをひっぱりあっているところなんか、ちょうど、なにかみたい。
静江 両方からひっぱったら、釣合がとれていいでしょう。面白いことをおっしゃるわ。
美紗 えゝ、あなたはお利口よ。それはもうわかっているの。