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こくみんきょういくのふくほんい
国民教育の複本位
大隈 重信
日本女子大学校第一回創立披露会での演説、1897(明治30)年3月25日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 5,417 字 · 11 页
これに反して女子は弱い、また教育もなかったというために、女子の勢力というものが非常に程度の低いもので、ついに銀が金に圧せられて、単本位の有様となったのである。これはどうもいかぬ。どうしてもこの国を強うするというには、是非女子の程度を高めて、複本位、即ち男女を以て国民を組立て、而してこの夫婦の関係よりして家庭の教育を為すでなければ、とても優等なる国とすることは出来ぬと思います。
それ故に女子大学、初めは実に大胆なる話と思った。女子大学というものが、世界に在るかどうか、私には分らんくらいで、実は初めは冷淡に考えた。ところが徐かに考えてみたら、そうではない。どうしてもこの女子の教育が進まんでは家庭教育――家庭教育のお話は先刻から反覆お話があったが、どうしても男子より女子に重きを置かなければならん。遺伝の力も男子より女子が一層強いです。
それから今一つ感じを起したのは、小学校の普通教育はよほど進んで来た。先刻お話しになった国々と比較してみると、甚だどうも歎息する訳であるが、しかし女子の小学に入る数は、よほど増したから、これは宜しい。しかし小学以上の教育は誠に指を屈するほどしかない。