轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

もぐら

土竜

佐左木 俊郎

「文章倶楽部」1926(大正15)年9月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 9,991 字 · 21 页

青空文庫

深掘りだがんな。」

「踏切番は、初めの中は日給五十銭ぐらいなもんだげっとも、仕事は楽なもんだで、父!」

「五十五銭だっていいさ。日を並べられるもの。俺など、天気の悪えどぎ出来ねえがら、そうさな、一日四十銭平均にもなんめえで、きっと。」

市平は闇黒の空間を凝視めたきり、暫く黙っていた。米一升が三十銭近い価を持っているのに、一家三人の家族が、一日四十銭で、よく生きて行けるものだと、昔は自分もそうした生活の中にあったのだが、今の市平には不思議に思われる程であった。十年間は無料、その後は永小作制度を約束された一段歩程の土地を小屋のまわりに持っているのだが、梅三爺一人の手では、屋敷として使う以外、大した収穫を上げることは出来なかった。市平は長い沈黙の後に言った。

「ほだから父、北海道さ、俺と一緒に行げばいいんだ。」

「ほだって俺、北海道の土になってしまうの厭だな。いつ帰りたくなるが判んねえし、今ここを去ってしめえば、俺はこれ、自分の家というものは、無くなってしまうのだかんな、これ。」

「ここだって、自分の土地でもあるめえし、どこさ行ったって同じでねえがあ父!」

「ほんでもさ。