轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ちていせんしゃのかいじん

地底戦車の怪人

海野 十三

「ラヂオ子供の時間」(「地底戦車兵の冒険」のタイトルで。)1940(昭和15)年2月~

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 55,000 字 · 111 页

青空文庫

だから、ことさら取りおさえる必要はない」

「しかし、閣下……」

「なに、かまわん。余に、思うところがある。そのままにしておけ」

その人物は、悠々としていた。

パイ軍曹は、けげんな顔だ。

彼は、そっと、号令をかけた将校のところへ近づいて、たずねた。

「みなさんがたは、南極派遣軍だということは、さっき戦車の天蓋を叩いて信号したときに、承知しましたが、あそこにいられるえらい方は、一体だれですか」

「あの方か。あの方を知らんか。リント少将閣下だ」

「えっ、リント少将閣下」

「そうさ、南極派遣軍の司令官だ」

「ええっ、すると、ここはリント少将のいられる基地だったんですね」

「ふん、そんなことが、今になって分ったか」

パイ軍曹は、叱られている。

リント少将は、沖島速夫の前へ歩みより、

「黄いろい幽霊君。パイ軍曹のいうことに間違いはないか」

と、しずかなことばで、たずねた。しかし少将の眼は、鷹の眼のように、光っていた。

「閣下。すこし話がちがうようです。正直者のピート一等兵に、おたずね下さい」

と、沖島は、ピートを指した。

「それでは、ピート一等兵。どうじゃ」

ピート一等兵は、さっきパイ軍曹が喋っているときから、しきりに拳をかためたり口をもぐもぐさせて、いらだっていたが、