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へんなおと

変な音

夏目 漱石

半夜在医院醒来,隔壁传来磨山葵般的怪声。病人们都静悄悄的,这声音到底是什么?越想越觉得不对劲。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 3,763 字 · 8 页

青空文庫

」

その後患者は入れ代り立ち代り出たり入ったりした。自分の病気は日を積むにしたがってしだいに快方に向った。しまいには上草履を穿いて広い廊下をあちこち散歩し始めた。その時ふとした事から、偶然ある附添の看護婦と口を利くようになった。暖かい日の午過食後の運動がてら水仙の水を易えてやろうと思って洗面所へ出て、水道の栓を捩っていると、その看護婦が受持の室の茶器を洗いに来て、例の通り挨拶をしながら、しばらく自分の手にした朱泥の鉢と、その中に盛り上げられたように膨れて見える珠根を眺めていたが、やがてその眼を自分の横顔に移して、この前御入院の時よりもうずっと御顔色が好くなりましたねと、三カ月前の自分と今の自分を比較したような批評をした。

「この前って、あの時分君もやはり附添でここに来ていたのかい」

「ええつい御隣でした。しばらく○○さんの所におりましたが御存じはなかったかも知れません」

○○さんと云うと例の変な音をさせた方の東隣である。自分は看護婦を見て、これがあの時夜半に呼ばれると、「はい」という優しい返事をして起き上った女かと思うと、少し驚かずにはいられなかった。