轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
たしんきょう
多神教
泉 鏡花
「文藝春秋」1927(昭和2)年3月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 17,787 字 · 36 页
笛の男 明後日げいから、お社の御祭礼で、羽目さはずいて遊びますだで、刈入時の日は短え、それでは気の毒と存じまして、はあ、これへ出合いましたでごぜえますがな。
般若の面の男 見よう見真似の、から猿踊りで、はい、一向にこれ、馴れませぬものだでな、ちょっくらばかり面をつけて見ます了見の処。……根からお麁末な御馳走を、とろろもも打ちまけました。ついお囃子に浮かれ出いて、お社の神様、さぞお見苦しい事でがんしょとな、はい、はい。
禰宜 ああ、いやいや、さような斟酌には決して及ばぬ。料理方が摺鉢俎板を引くりかえしたとは違うでの、催ものの楽屋はまた一興じゃよ。時に日もかげって参ったし、大分寒うもなって来た。――おお沢山な赤蜻蛉じゃ、このちらちらむらむらと飛散る処へ薄日の射すのが、……あれから見ると、近間ではあるが、もみじに雨の降るように、こう薄りと光ってな、夕日に時雨が来た風情じゃ。朝夕存じながら、さても、しんしんと森は深い。(樹立を仰いで)いずれも濡れよう、すぐにまた晴の役者衆じゃ。些と休まっしゃれ。御酒のお流れを一つ進じよう。神職のことづけじゃ、一所に、あれへ参られい。