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だいこのは
大根の葉
壺井 栄
「文芸」改造社、1938(昭和13)年9月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 24,854 字 · 50 页
」
「秀ちゃんも。」
縁の上にいる二人がだんごになってお父さんに飛びついてきた。
「こら、危ない、危ない。」
二人を腰で支えながら、おじさんはしずかに健を草履の上におろした。茶の間でおばあさんの声がした。
「さあさ、みんなご飯じゃぞえ、太郎も、健も、早よおいで。」
「わあい、ごはんじゃ、ごはんじゃ。」
太郎も秀子もそのまま茶の間へとんでいった。
「太郎一等賞っと!」
「秀子も一等賞っと。」
二人が大きな声で叫んでいる。ちゃぶ台の上の食器ががちゃがちゃ音を立てているのが聞こえる。健はおじさんといっしょに縁の右手の入口へまわり、暗い土間へ入っていった。太郎のお母さんが大きな鍋をさげてかまとこから出てきた。
「太郎さんのお母さん、今日は味噌汁炊いたんよ、うまげなかざがするがい。」
「ま、この子のいうこと。」
太郎のお母さんは、茶の間の上り框の鍋すけに鍋を置き、土間の小縁で着物を着かえているおじさんと顔を見あわせて笑った。
「じっさい健は変ったとこがあるぞな、やれ鶏が笑いよったとやら、蟻が走れと言わいでも走ったとやら、たいがいこまかいとこがあるっちゃ。どだい太郎らとちごとる。