轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
24 流転の巻
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 159,272 字 · 313 页
さて、何を描こう、選択を自由にすれば、かえって題目の取捨に迷う。
ともかくも、目標は浅草寺境内の額面である。従来のものの中へ割込んで遜色のないもの、それを頭に置いて、題目の選択にとりかかってみたが、それが案外骨が折れます。
容斎の向うを張って弁慶でも描こうかしら。それも気が進まない。景清は、あれは上野の清水堂にある。いっそ趣をかえて江戸風俗の美人画でも写してみようか、では浮世絵の店借をするようだ。
そこで、白雲は再三、浅草観音の額面を実地見学に行きましたが、どうもしかるべき題目を発見することができません。
ある日の夕方、あれかこれかと考えながら立戻って格子戸をあけると、そこに不意に眼を眩惑されるものを見せられました。
座敷では今、清澄の茂太郎が踊っているところであります。元禄模様の派手な裲襠を長く畳に引いて、右の手には鈴を持ち、左の手では御幣を高く掲げながら、例の般若の面を冠って座敷の中をしきりに踊っているところでありました。
それが白雲の帰ったのに気がつくと、大慌てに慌てて、鈴を火鉢の隅に置くやら、御幣を神棚へ載せようとするやら、ようやく般若の面を取って、