轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

だいぼさつとうげ

大菩薩峠1

中里 介山

中里介山『大菩薩峠1』。同一底本的分册已合并为一书。收入:大菩薩峠、大菩薩峠、大菩薩峠、大菩薩峠。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 200,314 字 · 398 页

青空文庫

「何と申されました、三輪大明神の社家で、植田丹後守殿?」

「左様、植田丹後守。なかなか学問もある。武芸修行ならば、ひとたびは訪ねてみて御覧じろ」

十五

宇津木兵馬が植田丹後守をたずねた時、植田の邸は何か非常に取込んでいるようでしたが、それでも丹後守は兵馬の訪問を拒まずに座に通して、武術の話をしました。

「お若いに近ごろ殊勝でござる。して、剣道の御流儀は何をお究めなされましたな」

「幼少の頃、甲源一刀流を少しばかり。数年以前より直心陰の流れを汲みまして、未熟者相当の修行中でござりまする」

「ナニ、甲源一刀流?」

「兄なる人につきまして、その手ほどきを受け、それより江戸に罷り出でて直心陰の門末に列りました」

「直心陰は至極の流儀じゃ。して、御身の師とお頼みなされしは何と申される御仁か」

「下谷の御徒町にて、島田虎之助と申しまする」

「ほう、島田虎之助――」

丹後守は何か思う仔細のありげに、

「その島田虎之助殿は、もと豊前中津の藩中でござろうがな」

「いかにも、仰せの通り」

「号を見山と申される」

「左様にござりまする」

「そのお人ならば、拙者も近づきがある」

「それは意外に存じまする、いずれにてお近づきでござりましたか」