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たいしゅうぶんげいもんどう

大衆文芸問答

国枝 史郎

「新小説」1926(大正15)年4月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 8,205 字 · 17 页

青空文庫

ですから探偵小説が、多くの人に愛読され、流行を来したと云いたいのです」問「しかし最近めっきりと、流行り出したのは何故でしょう?」答「その事に就いても最う私は、読売新聞や其他の雑誌で、断片的に云った筈です。しかし最う一度繰り返しましょう。『探偵小説新趣味』や『新青年』や『秘密探偵雑誌』これらの雑誌が震災前から、西洋探偵小説の、移植を計ったのが原因の一つ、その中新青年の編集者たる、森下雨村さんと小酒井不木さんとが、優秀なる探偵小説家達を、日本人の中から選び出し、それを世間に紹介し、そうして夫れらの小説家達が、大方の期待に背むかないような、相当の佳作を発表したのが、探偵小説創作熱を、高める原因になったようです。最近に至って春陽堂が、此方面に力を尽くし、一層勢を高めました。見遁すことの出来ないのは『探偵趣味の会』の事業です。最近に出来た会ですが、有益な仕事をやって居ります。孤塁奮闘松本泰さんが、女房役の中野圭介さんと、『探偵文芸』を発刊し、斯界に貢献しているのも、決して見遁してはなりませんね」問「優秀なる日本の探偵小説家には、どんな人達がいるのでしょう?」