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たいしゅうとうそうについてのノート
大衆闘争についてのノート
宮本 百合子
「多喜二と百合子 第三号」多喜二・百合子研究会、1954(昭和29)年4月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 1,735 字 · 4 页
その人を先にたてて皆のあつまる会をつくり、会の金を出すためにその男はゴミ箱から緒の切れた板うらを出して来てはいた。会は雑誌とデッドボールと、バリカンとカミソリを買い要求に応じて全工場にグループをつくり、大衆的に組織して行った。
十二月の忙しい最中。毎晩十一時、十二時まで。夜勤料は四割引、十時間で六時間分である。それで体をこわすような労働強化はやらぬことときめている。文選十六人は彼を入れすぐ立ち、六時の夕飯三十分の休みに、文選十六人はベン当箱をもって一つところに集り、きめた以上の仕事はしないこと、きめた以上は監督のところへ突かえしにゆき残業させぬようにしようと決議して就業。「ガンばれ」「うら切るとゲンコだぞ」「皆でカントクを睨みつけろ」等文句を綴って活字の一列はカエシをしている皆の間に、順にまわされた。十一時に終業すると、文選場で一同勢ぞろいをして、カントクのところへ残りの仕事をひっつかんでデモで押しかけた。これでかって、十八人になり、二人の文選長も入った。(文選場は青少年のみ)
次に夜業四割引反対の闘争のために、全員をまき込むことを考え、親睦会の自治化をはかる。