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たいへいようらいげきせんたい
太平洋雷撃戦隊
海野 十三
「少年倶楽部」大日本雄弁会講談社、1933(昭和8)年5月
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 11,885 字 · 24 页
砲身には既に新たな砲弾が填められたようです。こんどぶっ放されたが最後、潜水艦はどっちみち沈没するか、さもなくても大破は免れないでしょう。乗組員の胆のあたりに、何か氷のように冷いものが触れたように感じました。
そのときです。
が、が、がーン。
さッと周をとりまいた黒煙。
「あッ――」
「やられたな、どうした伝令兵!」
艦長の声です。弾丸は司令塔の一部を削りとって海中へ……。
「しっかりしろ、傷は浅い」と先任将校。
×の大砲は、いよいよねらいがきまって来たようです。いよいよ危い次の瞬間……。
「おお、あれ見よ!」
今や追撃の真最中だった×の哨戒艦の横腹に、突然太い水柱があがりました。くらくらと眩暈のするような閃光。と、ちょっと間をおいて、あたりを吹きとばすような大音響!
どどーン、ぐわーン。
×艦の胴中から四方八方に噴き拡る黒煙。――檣が折れて空中に舞い上る。煙突が半分ばかり、どこかへ吹きとばされる。何だか真黒い木片だか鉄板だか知れないものが、無数に空中をヒラヒラ飛んでいる。
「作戦は図に当ったぞッ」
艦長は叫びました、×艦隊は清川大尉の第八潜水艦を見付けて、夢中になって追跡したのです。