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おうしゅうにおけるみたちふじわらし

奥州における御館藤原氏

喜田 貞吉

「民族と歴史 第七巻第六号」1922(大正11)年6月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 17,211 字 · 34 页

青空文庫

此外副二山海珍物一也。三箇年終レ功之程、上下向夫課駄、山道海道之間、片時無レ絶。又称二別禄一、生美絹積二船三艘一送之処、仏師抃躍之余、戯論云、雖二喜悦無一レ極、猶練絹大切也云云。使者奔帰、語二此由一。基衡悔驚、亦積二練絹於船三艘一送遣訖。

とある。かくていよいよその仏像が出来上ったところが、鳥羽法皇これを御覧になって、かくのごときの立派なものは洛外に出してはならぬとお禁じになった。基衡非常にこれを憂い、七日間水漿を断って持仏堂に閉じ籠り、一心に仏に祈請を凝らしたうえ、九条関白に運動してもらってついに勅許を得たとある。これにももちろん多額の運動費を使ったことであろう。

基衡はまた藤関白忠実の荘園を管理しておったが、忠実その年貢の増徴を命じて多年悶着を重ねておった。久安四年に忠実がそのうち高鞍・大曾禰・本良・屋代・遊佐の五荘を左大臣頼長に譲ったについて、頼長はその年貢に非常な値上を命じた。

庄名    本年貢                 増徴年貢

高鞍庄  金十両、布二百反、細布十反、馬二疋   金五十両、布千段、馬三疋

大曾禰庄 布二百反、馬二疋            布七百反、馬二疋