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じょしきょういくのもくてき

女子教育の目的

大隈 重信

「をんな 第五卷第五號」大日本女學會、1905(明治38)年5月15日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 5,311 字 · 11 页

青空文庫

即ちその場合が違っておる。これ教育の弊がついにそういう工合にしたのである。これは国家の将来に恐るべき不幸を醸すのであると、こういう大体の話であった。

そこで私が言うのに、それは大きにごもっともである。けれども物は常に比較的に研究しなければならぬ。人の善を見て己れの過ちを知り、人の過ちを見て、己れもあれだけの過ちをやったということを知る。これまで儒教や仏教が日本へ入ったりして、あなたの言う意味とは違うが、大いなる弊があると思った。ところがその弊は日本には今日無い。そこで日本の教育はどうかというと、あなたの国、即ち米国は小学校から大学まで男女一緒に教えておる。ところが日本は一緒に教えておるのは小学だけで、小学以上の程度に上ると男子と女子と各々教育を違えておる。それで明日伴れて行って見せる学校は亜米利加のものをそのまま写したという意味ではない。あるいはその弊があればそれは多分避けておるに相違ない。しかしながらまだこれで満足する訳ではない。全体教育そのものが、男子の教育についてもよほど疑問があって、今日まで教育家が常に研究しつつある。況んや女子の教育については最も近来のことである。