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ふじんのそうぞうりょく
婦人の創造力
宮本 百合子
「宮本百合子全集 第十一巻」河出書房、1952(昭和27)年5月発行
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 15,667 字 · 31 页
それは妙な女っぽさを要求されたからです。ざっくばらんにいえば、婦人で画を描く人、婦人で小説を書く人は、なんだか普通の女の人と服装から、見たところから違う、なんとなく一風変った風になってしまいます。それは生活が普通の女の人よりもう少し自由であり自分というものを主張しているのですから、服装にもすべてにも現れるということはありますけれども、或る意味ではそれを自分から誇張するような立場に入る。そのために、女の人の文学がそれほど数が殖えた時代でさえも、女の人が真面目な婦人の社会的な問題について闘う態度、喧嘩腰ではないにしろ、真面目にその人がそれを求めているということが強く強く主張されるように理解されるように心を打つ文学、そういう風なものが少く、縫取りしたもの、やはり女細工で色どりがきれいでしなやかな、あってもなくても日本の文学が前進しなかったもの、つまり飾りが殖えたもの、そういうものが多かった。そういう時代に、たとえば極く新しい人として、作家にならない時代の豊田正子さんとか、野沢富美子さんとかいう人が出ました。野沢さんも、豊田さんも才能のある人で、生活にしっかりくっついたいい素質を持っている人です。