轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ふじんのそうぞうりょく

婦人の創造力

宮本 百合子

「宮本百合子全集 第十一巻」河出書房、1952(昭和27)年5月発行

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 15,667 字 · 31 页

青空文庫

て来ました。ですから、文学もここで改めて考え直さなければならない。日本の民主主義の文学、民主的な文学の伝統は明治以来決してなかったわけではありません。第一、明治の初めはフランスの影響を受けて自由民権の思想が盛んで、男も女も一人の人民として平等の権利を持って社会を建設して行くべきだという観念があって、その頃の女は男と同じ教育程度を持つようになっていた。けれども、明治二十二年に憲法発布になって、日本は封建をひっくりかえして新しい日本になった筈だけれども、憲法が発布されると同時に、元の封建の方が都合がいいと思ってだんだんそういう風になった。女の教育も女学校が三十二年かにできて、女は内助者としての学問があればいいということに文部省で決めました。ですから、女の教育程度は明治の初めにおいては高かった、文学をつくる素質も高かった。そうして自分の能力を発揮することもできました。けれどもその後は男がつくって行く世の中で、男の損にならない程度に利巧であって男の邪魔にならない程度に馬鹿であるという女を要求しました。ちょうど日本の政府が徳川時代からの農民をそのまま小作人にしておいて――徳川時代には百姓は生かすべからず殺すべからず、はっきり生きればいろいろ文句をいうし、殺してしまえば働かないからといった考え方だったのと同じです。