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ふじんさっかの「ふしん」とそのしゃかいてきげんいん

婦人作家の「不振」とその社会的原因

宮本 百合子

「週刊婦女新聞」1933(昭和8)年7月23日号「談話リレー」

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 2,462 字 · 5 页

青空文庫

彼女等は下層インテリゲンチャで、新しい社会生活に対して闘争する勤労階級と日常接近する地位にあり、新しい社会への移行の時期に、どこでもソヴェトのために役員となったりして働いた。従って新しい社会を描くことも早かったのです。

革命前に於けるロシアの一般勤労婦人の状態は、目下の日本同然ひどいものでしたが、ソヴェト政府が樹立されてから、先ず生産において地位が向上し、徹底的に文盲撲滅運動がやられたので、間もなく、プロレタリア婦人の中からも続々と通信員が出、文学活動に進出する者が出て居ります。彼女等は労働の傍ら詩を作り、自分の言いたいところを憚るところなく言うのです。

革命前の女流文士はどうなったかと申しますと、之も新しい社会と共に進まんとする者は、グングン成長を遂げつつあります。革命前から活動していた女流作家でシャギニャーンと云う人は、水力電気発電所に取材した小説を書いてレーニン賞を得ました。又もとのブルジョア作家も社会的に働き出して、男と同じ大きな取材にもドシドシ取り組んでいます。

要するに婦人作家の「不振」もその属する階級と密接に結びついているので、階級を離れて女性一般を論じて真相はつかめません。