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うちゅうのまいご

宇宙の迷子

海野 十三

「少年クラブ」1947(昭和22)年4月~10月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 14,497 字 · 29 页

青空文庫

た。

「なあんだ。ポコちゃんが、自分のおでこで、テレビジョンのボタン・スイッチをおして“テレビ休止”にしているじゃないか。困った坊やだ。おいポコちゃん、ポコちゃん。そうしていちゃこまるじゃないか」

と、千ちゃんはポコちゃんの肩をもって、自動式操縦ボタンのパネル(盤)からひきはなした。しかしポコちゃんは、まだ目がさめないで、座席に深くおちこんだようなかっこうで、むにゃむにゃ、ぐうぐうぐう。

千ちゃんはあきれながら“テレビ動作”のボタンをおす。するとテレビジョンはすぐさま働きだした。

「ああ、もしもしカモシカ号。そっちから送っているテレビジョンが受かるようになりました。ありがとう、ありがとう」

下界の放送局のこえである。

「いや、どういたしまして。ぼくの顔が見えていますか」

「ああ、よく見えます。笑いましたね、いま。あなたは山ノ井君ですね」

「そうです、山ノ井です」

「もう一人の川上一郎君は健在ですか」

「はあ、健在です」

「では、川上君にちょっとテレビへ出てもらって、何かしゃべってもらってくれませんか」

「はいはい。しょうちしました」

千ちゃんはそうこたえて、テレビジョンの送影口をポコちゃんの方へむけて大うつしにして、