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うちゅうのまいご

宇宙の迷子

海野 十三

「少年クラブ」1947(昭和22)年4月~10月

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 14,497 字 · 29 页

青空文庫

急に年をとったように見える太陽だった。

しかしこれは、「月世界探険案内」に説明が出ていた。地上で仰ぐ太陽があたりの空をすっかり明るくしているのは、空中にあるちりや水蒸気の粒などが太陽の光線を乱反射させるためである。ところが空高くのぼれば、ちりはなくなるし、水蒸気はもちろんなくなり、太陽の光線は一直線にすすむだけで、何にもぶつかるものがない。だからもちろん乱反射は起らない。したがって、もえている太陽はぎらぎらかがやいても、あたりは明るくないのだという。

いくら太陽がえらくても、ちりや水蒸気がなければ、空がまひるの明るさにかがやかないのだ。そうしてみると、ちりとか水蒸気は、大した魔術師だわい――とポコちゃんは感心してしまった。

「だけれど、なんというあわれなお日さまだろう」

と、ポコちゃんは、窓の外に仰ぐ太陽にたいへん同情をした。

もうひとつのかわった風景は、どんどん後へはなれていくわが地球が、とうとうすっかり球の形に見えるようになったことである。

その地球の大きさを、どういいあらわしたらいいだろうか。大きな丸いテントを張って、それをすぐそばに建っているとうの窓から身をのりだして見たようだとでもいうか、家の二階までがすっぽりはいる大きな雪の玉をこしらえて、そのそばにしゃがんで見上げたようだというか、とにかく大きな