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うちゅうせんぺい

宇宙尖兵

海野 十三

「新青年」1943(昭和18)年7月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 35,974 字 · 72 页

青空文庫

あとでは爆笑が起った。

爆笑の余韻が消えてしまってから、僕は一座を見廻したあとで、仲間のうちでの最強者と思われるフランケに顔を向け直した。

「ねえ、フランケ。君はリーマン博士のいったことをどの程度に信じているのかね」

「全面的に信じている。僕たちは宇宙尖兵だ。人類最高の任務についていると信じているよ」

フランケらしい率直な返答だった。

「ふうん、そうかね。ところで君は、さっき、博士の話に出てきたX宇宙族とわれわれとが、どの地点――というか、それともどこの空間といった方がいいかもしれないが、一体どこで彼らと交渉が始まるものと予測しているのかね」

フランケなら、きっと既に考えていると思ったので、僕はそれを訊いた。フランケは両手を揉みながら、一旦口をへの字に曲げて、

「火星においてだろうね」

といったが、そういった後で、彼は自分の亢奮してくるのを殊更に抑えようと努めている風に見えた。

「火星においてか。われらが火星に到着するのは、今から何年後かね」

「多分二年はかかるだろうね」

「ふうん、二年後か。大分先が永いね。それまでに、われわれは、何もしないのか」

「いや、しないことはない。