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うちゅうせんぺい

宇宙尖兵

海野 十三

「新青年」1943(昭和18)年7月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 35,974 字 · 72 页

青空文庫

だから一緒に……」

「駄目だよ、岸。ちと気をきかせやい、こっちは二人連れだというのに」

ふん、二人連れか。勝手にしやがれだ。魚戸の奴、恥をかかせやがった。僕は吾儘な向っ腹を立てて歩きだした。するとうしろから魚戸の声が追駈けてきた。

「君には、またゆっくり奢って貰う機会があるよ。それから、悪いことはいわない、今夜はあまり自暴酒を呑みなさんな」

大きなお世話だ。僕はぷんぷん腹を立てながらも、さすがに寂しさを払い落とすことができなかった。

不覚

その夜の集合場所は、郊外Z九号の飛行場であった。シャルンスト会堂の前から入りこんでいる地下道を下っていくと、今いったZ九号飛行場に出る。もちろんこれは地下飛行場である。

僕は、ふらふらする足を踏みしめて、清潔に掃除の行届いている地下舗道を下りていった。すぐ改札口に出る。僕は、リーマン博士から渡された切符を見せる。

でかい腹を持った番人が、切符に鋏を入れて、僕に返しながら、

「はい、よろしい。一等前の十三号という自動車に乗って下さい」

という。

「十三号車とは、いい番号じゃないね」

「そうです。あまり使いたくない車ですが、今夜は一台足りないのでつい並べてしまったのですよ」