轻松读懂日语经典作品
ja-reading.com
轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。
うちゅうせんぺい
宇宙尖兵
海野 十三
「新青年」1943(昭和18)年7月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 35,974 字 · 72 页
博士は尚も言葉を継ぎ、
「ベランは火星以外に生物が棲んでおらぬなどといっていたが、宇宙は広大極まる、仲々そんなものではない。生物の棲んでいる星は、実に無数にある。その中で、わしが目をつけているのは、わが地球人類に対して既に挑戦的態度に出ていると信ぜられるところの彼のX宇宙族だ。これはわしのこれまでの研究によって推察すると、どうやら竜骨座密集星団系から出て来た非有機的生物――というと地球の学者たちは一言のもとに馬鹿なというかもしれないが、とにかく非有機的生物だと思われる。争闘はこれからだ。われわれ地球人類は、一刻も油断していられないのだ。今われわれは、ようやく宇宙旅行の先鞭をつけ、宇宙尖兵としてこうして大宇宙に乗りだしたが、既に時機が遅くはなかったかと心配しているのだ。X宇宙族は、智力においても勢力においても恐るべき奴だ。さて、これから先、どんなことが起るかもしれないが、あと一ヶ月ぐらいで、いよいよ月世界に上陸することが出来る筈だ。どうか君も、気を大きく持って、この天業に力をかしてくれたまえ」
そういって博士は、大きな手をさしだして僕の手を握った。僕はしっかりそれを握りかえして、強く振った。