轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

あんごしたん

安吾史譚

坂口 安吾

02 道鏡童子

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 13,437 字 · 27 页

青空文庫

先帝が国の富を傾けた結果がどうなったかと云うと、三人の女帝の必死の努力と作業によってほぼ成功しかけていた中央政府の地盤がぐらつきだしたのである。

背後に控える相反する二大勢力を、女帝三代の才気と、婚姻の手段によって一つにひきつけ、どうやら中央政府として安定しかけていた。それも女帝三代の要心深くて細く気のついた善政のタマモノであったろう。全国に散在する部落勢力もだんだん音を鎮めて帰一の方向にむきはじめていたが、国の富を傾けて現実的に全能ぶりを実行されては、蜂の巣をつついたようになっているのは当然だった。

国史以前に、コクリ、クダラ、シラギ等の三韓や大陸南洋方面から絶え間なく氏族的な移住が行われ、すでに奥州の辺土や伊豆七島に至るまで土着を見、まだ日本という国名も統一もない時だから、何国人でもなくただの部落民もしくは氏族として多くの種族が入りまじって生存していたろうと思う。そのうちに彼らの中から有力な豪族が現れたり、海外から有力な氏族の来着があったりして、次第に中央政権が争わるるに至ったと思うが、特に目と鼻の三韓からの移住土着者が豪族を代表する主要なものであったに相違なく、彼らはコクリ、クダラ、シラギ等の母国と結んだり、または母国の政争の影響をうけて日本に政変があったりしたこともあったであろう。