轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

あんごしんにほんふどき

安吾新日本風土記

坂口 安吾

02 第一回 高千穂に冬雨ふれり≪宮崎県の巻≫

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 17,371 字 · 34 页

青空文庫

所詮神代のことは分らない。神話や伝説はそれを神話であり伝説であるとだけ受けとっておくのが何より健全というものだ。

★

高千穂では竹の筒に酒を入れて焚火でわかして野天で酒をのむ。これをカッポ酒という。この肴には鶏の丸焼を主として用いるということだ。しかしカッポ酒というのは里人が常用するものではなく、土地の農家の人々が竹の筒に入れて焚火でわかして野良の休息にたのしむのは主としてお茶だということだ。カッポは酒よりもたしかにお茶に適しているようだ。野良の休息に酒をのむということも日常においては考えられず、土地の人々の常用するカッポがお茶だということの方がこの土地のノドカな風物にもふさわしい。もっとも夜神楽の時には猛烈に酒をのむそうであるが、それはカッポではないそうだ。ショーチューが主だということである。

カッポは竹の味が酒や茶にしみて独特の味をだすところに妙味があるということで、そのシーズンになると、客が遠い土地から集って国見の丘というところでカッポをやる。それで近ごろは竹も取りつくして大そう残り少くなってしまったそうだ。

私は鵜戸神宮の岩窟の中にチョロチョロと流れて溜っている神様の水をのんで以来猛烈に下痢をして弱っていた。