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たからづかおいたちのき

宝塚漫筆

小林 一三

小林一三『宝塚漫筆』。同一底本的分册已合并为一书。收入:宝塚生い立ちの記、東京宝塚劇場の再開に憶う、アーニイ・パイルの前に立ちて。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 26,995 字 · 53 页

青空文庫

宝塚少女歌劇の可愛い役者達が舞台監督なり楽長なりを神様のように思って、小学校の生徒が体操の号令一つで動くように、一挙手一投足其の命令を待っている様子は、将来の歌劇の実に理想的な模型だと思います。』

『とうとうあなたのいつもの演劇論になりましたね。ところで演劇とは書いてありますが、宝塚のは一体どんな形式なのです。本当のオペラの形式なのですか。』

『勿論そうじゃありません。形式は先ずオペレットです。歌の間に素の台詞の這入る奴です。併し「竹取物語」などというものになると、可なりオペラらしい分子が多量に這入っていました。でも宝塚の幹部達は何処までも少女歌劇と言って貰いたい。オペラとは言って貰いたくないと言っていました。その謙遜な態度も私には気に入りましたね。』

『踊などには日本在来の型が這入り過ぎているという評がありましたが、それはどうですか。』

『それは私もそう思いました。併し私は寧ろその大胆なのに敬服している方です。あれが段々に淘汰されたら却って面白いものが出来はしまいかと思っています。ああいう大胆な試みから日本在来の踊りでもない西洋のダンスでもない一種の新しい日本の踊りが生まれて来るのではないかと思っています。