轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

しょうせつ えんちょう

小説 圓朝

正岡 容

正岡容『小説 圓朝』。同一底本的分册已合并为一书。收入:小説 円朝、我が円朝研究、小説 円朝 あとがき。

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 163,270 字 · 325 页

青空文庫

云々と孝助にこし方を語らせている。すでに拙作『圓朝』の「初一念」の章を読まれた方々はこのくだりを読まれてたちまち思い半ばに過ぐるものあるだろう、こうした孝助の転々さは圓朝自身の少年時の姿を毫末も変らず、吐露し、ただ圓朝の初一念は落語家にあり、孝助の初一念は武家奉公にあり、僅かにそこだけがちがっているばかりだからである、でも共に見ン事その初一念貫きとおした点では両者同一に賞められてよかろう。そこで平左衛門がどうしてさまで武家奉公がしたいと訊ねる、ハイ剣術を習って親の仇が、してその親とは……とこう問い問われてきてはじめて黒川孝蔵の遺児たることが分る段取りにはなるのである。少し話が前後してしまったけれど。

一方想いに耐え兼ねた新三郎は船を仕立てて柳島の寮ちかく漕ぎ寄せさせる、そして首尾好くお露にめぐりあい、語らっているとお露の父平左衛門に発見られ、あわや一刀両断の処置にあわんとして南柯の夢さめる、何事もなく身は船中に転寝していたのであるが、「飯島の娘と夢のうちにて取り交わした」香箱の蓋はまさしく手にのこっている。ここらの怪奇も生々としていて、冴えている。