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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页
とゴルドンがやさしくいった。
「いや、ぼくの身になってください、ぼくはじっとしていられないんです、兄さんにだけ危険をおしつけて、弟がどうして安閑とできましょう。ぼくは病気にならないように、フハンをつれてゆきます、寒くなったらきゃつをだっこします、ぼくの心を知ってくれるなら、フハンはぼくをあたためてくれるでしょう」
「おうなんとけなげな子でしょう」
と寝台のケートがおきあがっていった。
「ゴルドンさん、つれていってやってくださいよ、神さまはいつでも正義の士の味方です」
「ぼくもそう信じます、次郎君、いこう」
「ありがとう」
と次郎が眼をかがやかして勇んだ。
太陽の第一箭が雲間を破って空を走った。このとき、次郎の愛撫に身をまかせていたフハンが、両耳をキッと立てて鼻を鳴らすと、河岸を上手へ走った。
「なんだろう?」
とサービスが緊張していった。
「かいの音がするぞ」
とゴルドンが、川上をすかすようにしていった。
かすかに水をかく音がする、とフハンが一声長く尾をひいてほえた、それは親しいものによびかける歓喜をあらわすほえ声だ。
「帰ってきたぞ」
一同は目をかがやかし、川霧のこめた川上をじっとみつめた。