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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页
たこに乗って空中にのぼることは、いうにはやすく行なうにかたい。まかりちがえば、一命をすてねばならない。底深い沈黙がつづいた。
「ゴルドン君、きみがだれか指名してくれたまえ」
と富士男が沈黙を破った。
「いやぼくにはできない」
とゴルドンが悲しそうにいった。
「ぼくがゆきます」
と次郎はさけんだ、と、これにしげきされたように
「いや、ぼくを、ぼくを!」
とドノバン、イルコック、グロース、バクスター、サービスが同時にさけんだ。
「いいえ、兄さん、ぼくです、この大任はぼくがやるのが当然です、兄さん、ぼくにやらしてください」
「次郎君、きみは小さいんだ、それは年長組のひとりのぼくがあたるのが当然だ」
とドノバンがいった。
「そうだ、ぼくがあたろう」
とバクスターがいった。
「いいえ、諸君、この大任はぼくにあたえられるべきです、それが義務です」
「なぜだ! 次郎君! きみにだけどうしてその義務があるというのか」
とゴルドンがやさしくいった。
「ぼくは、ぼくはみなを救わねばならない義務があるのです」
ゴルドンは、次郎の日ごろと異なる真剣な態度を見て、いぶかしく思った。
「次郎君はあまり昂奮している、いたわってやってくれたまえ」