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しょうねんれんめい

少年連盟

佐藤 紅緑

「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页

青空文庫

「みなさん、ぼくにこの大任をあたえてください」

こういうとかれはすばやく身をみるがえして、かごのそばへ走った、そして土袋をとりだすと、なかへ身をおどらした。

「次郎、待て、ぼくが乗る」

と富士男が走った、一同もかごのそばによった。

「なぜだい兄さん、ぼくだ」

「いや、弟の罪は兄の罪だ、ぼくがはじめこの計画をたてたとき、ぼくはすでに、覚悟していたのだ」

「うそだ、兄さん、ぼくにやらして」

「おまえはまだ小さい、空にあがるだけではなにもならないのだ、敵状を視察することができないと、なにもならない」

「そのくらいのこと、ぼくだってわかってるよ」

と次郎が抗弁した。

弟をかばい、兄をかばう、兄弟の美しい愛情を見て、ドノバンはたまらなくなっていった。

「争っていては時間がたつ。この大任はぼくにあたえてくれたまえ」

「いや、ドノバン君、それはいけない、ぼくは決心しているのだ」

富士男はこういうと、次郎をおろして自分がかわった。

「そうだ、これは富士男君の緻密な頭脳と、勇気に信頼したほうがいい」

とゴルドンがいった。

「みな、まえのように受け持ちの位置についてくれたまえ」

ゴルドンの一言が厳粛に響いた、一同は位置についた。