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しょうねんれんめい
少年連盟
佐藤 紅緑
「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页
さまよううちには、この左門洞のほとりに出るかもしれない。ぼくらは早く防備をめぐらさねばならぬ」
凶悪な海蛇がギロギロ目を光らして、洞前に立ちふさがってでもいるような恐怖が、一同の胸をしめつけた。
「洞門に防壁をつくって戦おう」
「広場におとし穴をいくつもいくつも、つくったらいい」
いろいろな声がとんだ。
「なによりまずぼくらは、敵に発見されないことが肝要だ」
とバクスターがいった。
「そのためには洞の表と裏の入り口を、まつ、すぎ、灌木の枝でおおい、ちょうど、茂林か樹叢のようにみせかけて、悪漢の目をくらますのがいいと思う」
「名案だ!」一同は賛成した。
翌日、だちょうの森では、とうとうとおのの響きがこだまし、松、杉の枝が、そうぞうしい音をたてて落ちた。年長組の一隊が、枝のきりだしに従事したのだ。
落ちた枝をひきずって、エッサラモッサラと、幼年組が運搬する。運ばれた枝はゴルドンの指揮で、厩舎、養禽小舎、洞門にうちかけられ、即成の茂林となった
「ヤアヤア、山賊のかくれ家だな」
「いや、もぐらの巣だ」
と幼年組がはしゃいだ。
「さあ、早くなかへはいってくれたまえ、どこで悪漢が目を光らしてるかもしれない」