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しょうねんれんめい

少年連盟

佐藤 紅緑

「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页

青空文庫

反射して、ただ一円のほのおのように見える、十二時ごろ、さすがの電光も雷鳴もようやくおとろえはじめた。

雷鳴がおさまるとともに風がおこり、しだいに猛威を加え、あまつさえ盆をくつがえす豪雨となった。だが、車軸を流すような豪雨も、小石を吹きとばす強風も、洞のなかではさほどおそろしいことではない。

「雷が洞をこわしはしないかと、ぼくはずいぶん心配したよ」

と善金が毛布から頭を出していった。

「ああやっと助かった」

幼年組がコソコソ寝台からぬけだした。

「まさかこのあらしをおかして、悪漢どもが攻めてくるようなことはあるまい、富士男君、見張りはいらないよ、ぼくらはあすのために英気を養おう」

とゴルドンがいった。

「ウン、そうしよう」

一同は寝台にいそいだ。富士男はなお、用心のために、戸の内がわに、大石を積みあげた。といままで、寝台の下におとなしくうずくまっていたフハンが、音高く鼻を鳴らすと、耳をピンと立て、目をいからして戸の外をにらみ、ひとほえすると、歯をむき立ててもうぜんとかけだした。かれは前脚で戸板をがりがりとひっかき、低くうなりつづけた。

「戸の外になにか異状があるのだ」