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しょうねんれんめい

少年連盟

佐藤 紅緑

「少年倶楽部」1931(昭和6)年8月号~1932(昭和7)年6月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 110,920 字 · 219 页

青空文庫

と富士男はさけんだ。

じっさいそのとおりである。ロック、コーブ、パイクの三人がだちょうの森で富士男の一隊をおそい、主力を牽制しているあいだに、海蛇、ブラント、ブルークの三人は、浅瀬づたいに川をわたって岩壁によじのぼり、川に面せる物置きの洞口の下におりてとつぜん洞を襲撃したのであった。

「グロース、ウエップ、ガーネットの三君は、ドノバン君を看護して、ここにかくれていたまえ。わたしは富士男、ゴルドン、サービス、イルコックの四君とともに敵を撃退しよう」

イバンスは憤怒の朱を満面にそそいでいった。

「ゆこう」

五人はまっすぐに近路から走った、だがそれはすでにおそかった。海蛇は次郎を小わきにかかえて洞のなかから走りでた。それを、とりかえそうとケートは悲鳴をあげて海蛇にとりすがる。えいうるさいとばかりに海蛇はケートをはたとける、けられてもケートは一生けんめい、わが身の危険を忘れて右に倒れ、左にころびながら、その手をはなさない。それと同時にいまひとりのブランドは、コスターを小わきにかかえて洞から出た。それをやらじとバクスターが狂気のごとくブランドにからみついている。